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リモートワークとチャットと電話

下記の記事を読んだ。

マイクロソフトのリモートワークが得意な人を観察して気づいた、たった一つのポイント

プログラマーは電話が嫌いという風潮がある。理由は、集中を妨げられるから。人の時間と集中力を奪って電話をするのではなくチャットで連絡してほしいという意見を昔からネットでよく見かける。

電話は同期的でチャットは非同期的だ。それは確かにそうなのだが、ちょっと現場の雰囲気が変わってきたと最近は思う。

人間は愚かだから、本来非同期的だったテキストベースのコミュニケーションにも同期を求めてしまう。チャットですぐにリアクションが返ってこないとすぐ不安になったりイライラする。返事を催促してしまう。至急対応お願いします! みたいなチャットをしてしまう。

リモートワークが多くなってきた最近はなおさらそういう空気が出てきたと思う。同期的なコミュニケーションに慣れすぎた人々にとって、チャットは早すぎた。「このコードうごかないですけど!!!!!!」みたいな怒りのチャットとともにエラー画面が貼り付けられて送りつけられる。メンションが二個も三個もついている。受け取ったプログラマの精神は病む。

人間には所詮非同期処理が無理なのであれば、いっそ電話をつないでしまったほうが良いのかも知れない。チャットで、アレやってみてもらえますか? コレを再起動してもらえますか? このコマンド打ってみてもらっていいですか? 結果どうなりましたか? などとやってるとつまらない問題で平気で一時間二時間使ってしまう。本当に無駄だ。人間には非同期セッションは早すぎたのだ。電話で画面共有しながらペアプロすれば十分で終わる。

特に今外出を自粛しないといけないので非同期的なセッションだけではリモートに慣れていない人間の精神が病んでしまう。一日最低一回は他人と同期をとると精神の健康に良いのかも知れないし、プロジェクトもうまく回るのかもしれない。

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